自硬性フラン樹脂 Xfuran
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- フラン樹脂の歴史を教えてください。
-
自硬性フラン樹脂の歴史は比較的新しく、1958年頃米国に於て、尿素変性フラン樹脂が鋳造用として用途開発されたのが始まりです。 尿素変性フラン樹脂自体は当時としても全く目新しいものではなく、既に接着剤の分野に於ける利用技術の文献は多数存在していました。1960年に入って我が国鋳造界に於ても注目される様になり、当社も1962年(昭和37年)独自の技術で、自硬性フラン樹脂(X-furan)を開発し、以後現在まで我国のフラン樹脂の歴史と共に歩んで参りました。
- 一般的に有機鋳型の中でトータルコストが最も安い樹脂とは?
-
フラン樹脂となります。
- 有機鋳型の中で、最も低添加量で高強度が得られる樹脂とは?
-
一般的にフラン樹脂となります。
- 有機鋳型の中で、最も熱間強度が高い樹脂とは?
-
一般的にフラン樹脂です。
Xfuranは当社が本邦では初めて開発した自硬性フラン樹脂バインダーです。わが国鋳造界のフラン樹脂プロセスの歴史はXfuranの歴史そのものです。長年にわたって蓄積された当社の技術は必ず信頼にお応えできます。
項目\種類 | 565H | 5100 | 525 | NEO-46F | HF-100 | |
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主成分 | 尿素変性フラン樹脂 | フェノール変成 フラン樹脂 |
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外観 | 褐色液体 | 褐色液体 | 褐色液体 | 褐色液体 | 褐色液体 | |
粘度(25℃) | 9~15 | 20~40 | 20~30 | 4~12 | 50~65 | |
比重(25℃) | 1.16~1.18 | 1.18~1.20 | 1.17~1.19 | 1.14~1.16 | 1.17~1.19 | |
用途 | 一般用 | 一般用 | 一般用 | 鋳鋼用 | 一般用 | |
特長 | 標準 | 速硬性 | 高強度 | 低窒素分 | 超速硬性 |
硬化速度 | |||||||
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種類 | 140G | 140F2 | 140E | 140D | 150Z-3 | 150Z-5 | 150Z-7 |
特長
- 高い立ち上がり強度が得られる。
- 造型は容易であり、造型工数が節減できる。
- 砂型の寸法精度がすぐれ、鋳物の精度が上る。
- 環境面を配慮して鋳込時のガス発生量が少ない。
- 注湯後の砂落しが容易である。
- 砂の回収は95%以上可能である。
- 混練砂は流動性にすぐれている。
使用方法
- 使用珪砂は乾燥した砂を使用して下さい。
- 砂の混練順序は硬化触媒と砂を混練後にXfuranを添加して混練して下さい。
- Xfuranの添加量は砂の粒度、必要な砂型強度等により決定して下さい。Xfuranの添加量が増加するにしたがって砂型の強度も高くなります。
- 硬化触媒の添加量は必要な可使時間の長短によって決定してください。硬化触媒の添加量が少ないと可使時間が長くなり、逆に添加量が多くなると可使時間が短くなり、また強度発現が速くなります。
なお、添加量の適正範囲はXfuranに対して30~50%(重量比)であり、この範囲内にて適正な可使時間のコントロールができない場合は硬化触媒の種類を変えて使用して下さい。 - 混練時間は十分混合されるのに要する最少時間がもっとも理想的です。
- 造型は流動性がすぐれているため軽いつき固めで十分です。熱容量の大きい個所は十分つき固めが必要です。(コーナー部、目差し、焼着しやすい部分)
- 塗型を行なう場合は砂型が完全に硬化してから行って下さい。
水性でもアルコール性でも使用可能です。
なおご使用にあたってはさらに詳細な資料を用意しておりますので、ご一報賜ればお届けいたします。
荷姿
項目\容器 | 石油缶 | アトロン缶又は ラミネート缶 |
ドラム | ケミドラム | コンテナ | タンクローリー | |
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樹脂 | 20kg | ―――― | 240kg | ―――― | 1,200kg(1.2t) | 10,000kg(10t) | |
硬化触媒 | ―――― | 20kg | ―――― | 200kg | 1,000kg(1t) | ―――― |
- 上記種類以外にも別途取り揃えております。
- 当カタログの物性値は出荷時の値を示しています。
- 作業時は、保護手袋、保護メガネを着用して下さい。
- 取り扱いの詳細については、各商品のSDSを必ず参照して下さい。
- なおカタログの記載内容は、仕様変更などの為、変更することがあります。