COLDCURE

 

種類と組み合わせ

種類 パートI
C807 CZ-627
粘度( 2 5 ℃ ) 35~70 50~90
比重( 2 5 ℃ ) 1.04~1.09 1.05~1.09
特長 標準品 可使時間長い
消防法危険物 第4類第2石油類 第4類第3石油類
種類 パートⅡ
N206 N637
粘度( 2 5 ℃ ) 35~65 30~65
比重( 2 5 ℃ ) 1.13~1.17 1.11~1.17
消防法危険物 第4類第3石油類 第4類第3石油類

アミン

成分 用途 外観 比重(25℃) 消防法危険物
トリエチルアミン 触媒 無色透明液体 0.73 第4類第1石油類

荷姿

項目\容器 石油缶 ドラム
パートⅠ 18kg 180kg
パートⅡ 18kg 180kg
トリエチルアミン 14kg 140kg
  • 比重と粘度はいずれも代表値です。
  • 当カタログの物性値は出荷時の値を示しています。
  • 取り扱いの詳細については、各商品のSDSを必ず参照して下さい。
  • なおカタログの記載内容は、仕様変更などの為、変更することがあります。

PHENIX-1000シリーズ

 

特長

1.水ガラス-炭酸ガス法との比較
2.有機ガス硬化法との比較
  • 崩壊性が良く、しかも熱間強度が高い。
  • 炭酸ガスは安全で作業環境を改善できる。
  • オーバーガッシングの影響がない。
  • 従来の施設がそのまま利用できる。
  • 小物では塗型が省略出来る。
  • 排ガス処理設備がいらない。
  • 強度が高く、芯金が削除出来る。
  • 表面欠陥が少なく、鋳肌が良好。
  • 良好な鋳肌が得られる。
  • ナリヨリ性が良く熱間亀裂が削減できる。
  • 砂の再生利用が出来る。
  • 樹脂は消防法の危険物に該当しない。
【種類】
種類 1000T 1300 1300F
主成分 アルカリフェノール樹脂
外観 赤褐色透明液体
粘度(25℃) 180~240mPa・s 230~280mPa・s 150~230mPa・s
比重(25℃) 1.26~1.30 1.31~1.35 1.30~1.35
特長 ナリヨリ性大
崩壊性良
高強度 ブロー充填性良
耐アルコール性
(比重と粘度はいずれも代表値)

使用方法

  • 混練はダマの発生しないような混練機の使用をお勧めします。
  • この樹脂は、水ガラス及びその混練砂が混ざると性能に大きく影響しますので、ミキサーは充分水洗した後、この樹脂で洗いをしてから御使用ください。
  • 樹脂の添加量は珪砂で3.0~4.0重量%、人工砂で2.0~3.0重量%、ジルコン砂とクロマイト砂では1.5~2.0重量%が標準添加量です。
    ただし、ジルコン砂の種類(銘柄)によって強度が著しく異なるので、種類(銘柄)の選択については注意が必要です。
  • 通ガスは低圧、低流量で長く行ってください。
    一般的に従来の水ガラス-炭酸ガス法に比べ炭酸ガスを低圧、低流量でガッシングの時間を長くとる様にしてください。
    細かい砂を使用した中子や複雑な形状の中子を造型する時は、炭酸ガスが充分に行き渡るようなガス穴やベントホールの取り方にしてください。
    炭酸ガスの使用量は樹脂に対して30~60重量%を目安にしてください。
  • 塗型は通ガス直後にするよりは、少なくとも造型後30~60分経過してから行ってください。
    水性塗型の場合は130~160℃で急熱と急冷を避けて乾燥してください。
    アルコール塗型の場合は着火乾燥した直後は強度劣化しているので取扱に注意してください。
  • アルミ合金鋳物の場合、形状複雑でガス抜きがほとんどないような鋳ぐるみ中子に適用する場合は、特に中子を十分に乾燥してからご使用ください。(鋳込み時に爆発する場合があるので注意が必要です。)

【強度試験】

恒温恒湿室内放置 砂温: 25℃・温度:25℃・湿度:60%

骨材 樹脂 圧縮の強さ(MPa)
種類 直後 1時間 1日
クロマイト
サンド
1300 1.5% 3.01 4.97 5.23
1000T 2.61 3.84 3.85
ファイン
ビーズ#60
1300 3.0% 3.89 5.65 6.68
1000T 3.95 5.33 5.52
エスパール
#60
1300 3.0% 3.21 5.08 6.59
1000T 3.74 5.24 5.42
セラビーズ
#650
1300 3.0% 1.96 3.01 3.64
1000T 2.33 2.97 3.27
骨材 樹脂 圧縮の強さ(MPa)
種類 直後 1時間 1日
フリーマントル
サンド
1300 3.0% 1.72 3.56 3.77
1000T 1.68 3.27 3.56
アルバニー
サンド#90
1300 3.0% 3.40 4.68 6.13
1000T 3.47 4.53 4.64
フラタリー
サンド
1300 3.0% 2.45 3.53 4.16
1000T 2.71 3.27 3.68
三河6号砂 1300 3.0% 1.75 2.63 3.22
1000T 1.84 2.47 2.67

本結果は代表値であり、保証値ではありません。

荷姿

石油缶 ドラム コンテナ
20㎏ 240kg 1,200kg(1.2t)
  • 当カタログの物性値は出荷時の値を示しています。
  • 取り扱いの詳細については、各商品のSDSを必ず参照して下さい。
  • なおカタログの記載内容は、仕様変更などの為、変更することがあります。

PHENIX-800


はじめに

このプロセスは、アルカリフェノール樹脂を混練した砂に、硬化剤のギ酸メチルガスを通気させることにより、秒単位で硬化できるプロセスです。樹脂ならびにギ酸メチルには、イオウ分を全く含んでいません。鋳型の崩壊性や高温でのナリヨリ性が良好です。

特長

  • ガス硬化のため秒単位で造型できる。木型、樹脂型、金型とも使用できる。
  • ギ酸メチルは臭気が少なく、毒性も少ないため、中和処理は必要ない。
  • ガッシング後のパージは短くできる。
  • イオウ分を全く含まないので、鋳鋼の浸硫ならびにダクタイル鋳鉄の球状化阻害を起こさない。
  • 鋳型の耐湿性が良好。
  • 鋳型の崩壊性が良好。
  • 鋳型の熱間強度が良好で大物鋳鋼品にも使用できる。
  • 鋳型の膨張が少ないので、ベーニング欠陥を減少できる。
  • 高温での鋳型のナリヨリ性が良いので、鋳鋼の熱間亀裂を減少できる。
  • 鋳鋼での浸炭が少ない。
  • 鋳鋼・鋳鉄・銅合金・アルミ合金、いずれの場合も良好な鋳肌が得られる。非鉄合金の場合無塗型でも良好な鋳肌が得られ、着色もない。
  • 混練時の臭気が少なく、鋳込み時の臭気も少ない。
【アルカリフェノールガス硬化用 樹脂硬化剤の種類】
種類 800AK 820L2 硬化剤・ギ酸メチル
外観 水溶性液体 揮発性透明液体
主成分 アルカリフェノール樹脂 ギ酸メチル
粘度( 2 5 ℃ ) 80~100mPa・s 80~100mPa・s
比重( 2 5 ℃ ) 1.21~1.23 1.21~1.23 0.97~0.98
特長 速硬性
高強度
ナリヨリ性大
耐熱性良
耐塗型性良
硬化用ガス
消防法 非該当 第4類特殊引火物
(比重と粘度はいずれも代表値)

使用方法

  • このプロセス以外の砂を混練したミルを使用する場合は一度洗浄してから使用して下さい。
  • 樹脂の添加量は珪砂では1.3~2.0重量%、ジルコン砂とクロマイト砂では0.5~1.5重量%が標準添加量です。
  • ギ酸メチルはガス化して使用しますが、金型の場合、その使用量は樹脂に対して20~30 重量%、木型の場合30~40重量%程度で硬化できます。但し、シール状況によりギ酸メチルのガス使用量は変化しますので、ガスが漏れないようにシールを充分にして下さい。
  • ベントホールは、コールドボックス法(アミン)に比べ若干少なくて済みます。
【骨材及び樹脂量の変化による強度試験】
気温:20℃,湿度:60%
骨材 樹脂 圧縮強さ(MPa)
種類 通気直後 1Hr 24Hr
シリカサンド PHENIX
800AK
1.75 2.89 3.67 3.75
2.0 3.27 4.08 4.37
2.25 3.78 4.58 4.89
クロマイト
(CR-55)
0.75 3.28 4.14 4.98
1.0 3.82 4.94 5.43
1.25 4.34 5.86 6.09
ジルコン
(EB)
0.75 4.43 5.79 6.05
1.0 5.57 6.48 6.81
1.25 5.92 6.86 6.98
オリビン6号 2.5 3.02 3.21 3.51
3.0 3.54 3.96 4.18
3.5 3.82 4.64 5.04
本結果は代表値であり、保証値ではありません。

荷姿

項目\容器 石油缶 耐圧缶 ドラム コンテナ
樹脂 20kg ―――― 240kg 1,000kg(1t)
硬化剤 ―――― 20kg ―――― ――――
  • 当カタログの物性値は出荷時の値を示しています。
  • 取り扱いの詳細については、各商品のSDSを必ず参照して下さい。
  • なおカタログの記載内容は、仕様変更などの為、変更することがあります。