鋳物。そのルーツは紀元前約4000年の昔、
古代メソポタミア時代にさかのぼります。
人類との出会いは、暖炉で燃やしていた薪の火が、たまたまそこにあった
銅鉱石を溶かし、流れ出したことがきっかけです。
この溶銅が固まれば、強くさびない物質に変わることを発見した古代人は、
石を掘って鋳型を作り、いろいろな器や道具を生活に役立てました。
やがて人類は鉄を知り、地球上に数多くの金属が眠っていることを知り、
それぞれの精錬法を発明、さまざまな技術の足跡を積み重ねてきたのです。
人類が手にした最古の金属文明の産物、鋳物。
現代では、自動車、船舶、車輌、航空機をはじめ、建設機械、産業機械、金属加工機械、プラントさらには生活道具、芸術的創造物など、その用途は多領域にわたり、社会に欠かせない素材となっています。
鋳物の生産性を上げる鋳型粘結剤、品質を高める新しい鋳型材料などの開発を通じて、日本の経済基盤を支える鋳物産業の発展と共に歩んできた私たち。
神戸理化学は、現代に脈々と継がれた鋳物技術に、最新の化学技術を吹き込み、「テクノケミカル」 をテーマに鋳物の未来にチャレンジしつづけています。